陽炎の辻

トピック 昨年、「野田屋東庖会」が技術協力致しました木曜時代劇【陽炎の辻】が、好評に拠りまして、
今年も九月より土曜時代劇【陽炎の辻2】(原作「居眠り磐音 江戸双紙」)として再度続編を放映中でございます。
原作 原作は、佐伯泰英氏原作のベストセラー「居眠り磐音 江戸双紙」の7巻から17巻
ストーリー 〜お内儀「お艶」の没後、両替商「今津屋」の後見として勤め、「宮戸川」での鰻裂きを生活の糧として、深川六間堀で浪々の日々を過ごす「坂崎磐音」であったが、彼の周りには様々な変化が見られた。「おそめ」は、「今津屋」に奉公に入り、「幸吉」は「宮戸川」での奉公を希望していた。一方、漸く落ち着きを見せた「豊後関前藩」では、江戸勤番の家老が野心を見せ始め、再び騒動が勃発する気配であった
〜という内容ですが、その他にも、許嫁であった「白鶴太夫(奈緒)」との永遠の別れや、深川今小町「おこん」との新たな恋、そして結納へ等、シリーズの見所満載でお送り致します。
出演者
(抜粋)
主役の「坂崎磐音」を【山本耕史】氏、
宮戸川の「鉄五郎親方」を【河西健司】氏、
「見習いの松吉」を【内野謙太】氏
稽古編
 昨年に続きまして、当事務所に技術協力の要請がございましたので、所長会長以下、当会役員並びに会員で協力させて頂きました。

 「山本耕史」氏は、多忙の為残念ながら不参加でしたが、出演されます、俳優の「河西健司」氏「内野謙太」氏が、
去る6/23に、柴又【川甚】様のご好意と【兼光淡水魚】様の協力に拠りまして、約5時間程度の集中稽古を行いましたが、
昨年同様、 俳優皆様の徹底したプロ根性を間近で見させて頂きまして、私共も勉強になり稽古の後の談話でもお二人から含蓄のある良いお話を聞く事も出来ました。

 「河西健司」氏は、芸能界の伝統ある厳しい『徒弟制度』について語られた後、当業界の若手職人の皆様並びに学校生に向けて“素晴しい職業だと思います! 若い皆様に措かれましては、ご自分の仕事を好きになって頂き、壁にぶつかっても乗り越えて下さい.....辛抱する事も立派な才能ですから!”と含蓄あるエールを送ってくださいました。

 昨今暗い話題ばかりが先行致します蒲焼業界に措きまして、このドラマの撮影が一筋の光明になれば幸いだと存じます。
所長・会長・副会長からの
「河西健司」氏と「内野謙太」氏への熱心な指導風景
【稽古合間の談笑】
ご多忙により「山本耕史」氏は欠席でしたが、お二人と一年ぶりの再会を祝し、旧交を温めました。  
【集中稽古】
役者皆様ご多忙の中、一日ではありましたが、有意義な稽古が出来ました。
収録編 パート1
本番収録第一回は、6/26に【緑山スタジオ】で行われましたが、所長「江部惠一」、副会長「原勝」の他に青年部より「平山祐也」「高木康晴」の計4名が参加致しました。
 撮影初日でしたが、俳優皆様や番組スタッフと一年ぶりの旧交を温めつつ、心地よい緊張感の中で、収録は早朝より深夜まで約12時間に及びました。
 
 インタビューの中で役者皆様から、本作の主題であります“いつかかならず...”を各々の想いで解説して頂けました。

【山本耕史】氏は“「磐音」のように波乱の経験をしてきた人物が、このような台詞を言う事が素晴らしいと思いますし、どんな状況でも前向きに生きてゆこうとする姿勢に羨ましさすら感じますと共に、心が折れそうな時でも励まされる不思議な言葉ですね!!”と、思慮深く語ってくれました。

【河西健司】氏は“人生最期の時が訪れるまで、叶わない夢と分かっていても「いつかかならず...」と、自分を叱咤激励して前向きに進む事が『生きている』証しだと思います”と、熱く語ってくれました。

【内野謙太】氏は“努力してても結果が見えてこない時に不安になる事とかもあると思いますが、そのような時にこそ、「いつかかならず...」と、自分を励ます事が出来るフレーズだと思います”と、前向きに語ってくれました。

  私共会員も、このような素晴らしい「役者魂」を持った俳優皆様とご一緒に仕事が出来る事を光栄に思いますと共に、一流の俳優皆様の人生観に触れられた希少な瞬間に立ち会えました事を喜ばしく存じます。

さらに、主役の【山本耕史】氏は、蒲焼業界の若手職人の皆様並びに学校生に向けて、“私は、一番の遠回りが一番の近道だと思っています! なぜなら、遠回りした過程で拾ったり捨てたりしたものが、後々自分の財産になると思いますから!そして、壁にぶつかったら、なんとなく解決させないで、細かいところまで悩んでみます...そうすれば、道が開けますから!”と、素晴しいエールを送ってくれました。
 
昨年同様に皆様の番組制作に対する真剣な態度は、『役者魂』と呼ぶに 相応しいものでございましたし、私ども料理業界人の『職人魂』にも相通じる道であると再確認致しました。 野田屋東庖会がその現場に立ち会えた事は、今後の当会の活動にも必ずや良い影響が出る事と期待されます。
副会長による技術指導 所長による技術指導
青年部による技術指導 所長による技術指導
所長による技術指導 「宮戸川」メンバー・インタビュー
「宮戸川」メンバー・インタビュー 「宮戸川」メンバー・インタビュー
収録編 パート2
 本番収録第2回は、7/31に【緑山スタジオ】で行われましたが、所長「江部惠一」副会長「原勝」相談役「磯崎一吉」の他に青年部より「平山祐也」「高木康晴」の計5名が参加致しました。
 収録も進み、俳優皆様や番組スタッフ皆様も酷暑の中の撮影により疲労感も見えましたが、収録に入ると微塵も感じさせない様子は、さすがの“プロ意識”と脱帽しました。
 
今回は『蒲焼料理を食する』場面がございますので、当会の師範であります相談役にご同行をお願い致しましたが、 【磯崎一吉】氏の『焼き』の技にNHKスタッフ皆様も見入っておりました事は、当会の面目躍如ではございました。
 また季節柄、監督様より『焼き』の場面の希望が急遽ございましたので、スタッフ皆様と協議した結果、僭越ではございますが、私が『鰻職人』役として一寸だけ出演させて頂きましたのは恥ずかしい限りではございましたが、本番の極度の緊張感は良い経験になりましたし、俳優皆様のお仕事の大変さを再認識した一日でもございました。
 
私共【野田屋東庖会】の技術力と伝統を評価頂きまして、昨年そして今年と、NHK時代劇の撮影協力並びに技術指導をしてまいりましたが、番組制作に対する俳優皆様の“役者魂”スタッフ皆様の“プロ魂”に、私共料理人も大変勉強させて頂きました。
 
 俳優皆様とスタッフ皆様が一丸となって作り上げる『映像』は、料理人皆様と従業員皆様が一体となって、お客様にお出しする『料理』と同じ意味ではないでしょうか。  そして、俳優皆様と料理人に相通じる事は、“お客様に最上の満足をご提供する事”“日本古来からの技を極める継承者である”という『こころ』ではないでしょうか。

【野田屋東庖会】会員一同、俳優皆様並びにスタッフ皆様の仕事ぶりから大切な原点に立ち返る事の出来る、良い経験をさせて頂きました。
鰻処「宮戸川」玄関 日本一の「焼き」名人
「宮戸川」調理場・準備風景 「本焼き」中の【磯崎】相談役
撮影用の蒲焼 撮影用の蒲焼
鰻職人役「江部惠一」
左から→「江部惠一」   「平泉成」様   「中越典子」様  「山本耕史」様