野田屋 春の献立

 今回の講習では、春の訪れに相応しく「野田屋・春の献立」という主題の元に、春の旬菜を利用したコース料理を作成しました。以前の景気の良い時代には「蒲焼専門店」も多く存在して、当会も「川魚割烹調理士紹介所」として、鰻、鯉、泥鰌等が調理できれば高給の頂けました時代でしたが、最近では、「鰻割烹」店に移行される経営者の方々も見受けられます。

  また、昨今の景気低迷の煽りを受けまして、多くのお得意先調理場でも最低限度の雇用人数で日々営業しているのが実情です。必然として、川魚料理に留まらず和食の技術も必要とされており、かつ経営者様の要望に応える形で、顧客の予算に応じた献立を自ら作成して調理する機会も増えることが予想されます。

  このような状況では、時代の推移と需要に合わせて、自己の技術を磨き幅を広げていくことが、当会の責務であると自認しておりますので、私共の熱意を感じて頂ければ幸いです。
では、春の献立をご賞味下さいませ。
役員一同
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予算は¥5,000で、食材は各々5人前とします

献立 食材
 さきづけ    たけのこ   もんごういか    き    め  あ
先付け〜 筍 と紋甲烏賊の木の芽和え
たけのこ
 筍 中位のもので、根の部分3個
  もんごういか
剥き紋甲烏賊1匹、木の芽1/2枚
さいきょうみそ
西京味噌300g
 ぜんさい かも        こまき
前菜〜鴨とれん草小巻
    はまぐり さかむし
     蛤  酒蒸し
     なのはなこぶしめ
     菜の花昆布〆
||||| 三点盛り
かも                   わ
鴨1匹、ほうれんそう1/2把
はまぐり     わかめ
 蛤 5個、若布少々
なのはな    わ  ちくしこんぶ
菜の花1把、竹糸昆布1枚
   わん  しらうおどうふ
お椀〜白魚豆腐
     わらび さくらにんじん ぞ
     蕨と 桜 人 参 添え
しらうお      たまご
白魚500g、玉子3個
わらび    にんじん
 蕨 1把、人参1本
   つくり   たい  まぐろ  さより
お造り〜鯛、 鮪、 細魚(針魚)
      つま
      具もの色々
たい まぐろ さより
鯛、鮪、細魚(針魚)は予算に応じて適量
だいこん  しそ    は  こぎく
大根、紫蘇の葉、小菊、等
  む    さわら   さくら
蒸し物〜鰆の桜蒸し
            ぞ
      桜大根添え
さわら             しおづ
鰆の切り身5匹、塩漬け桜葉5枚
どうみょうじ
道明寺300g、大根1/4本
  や     さくらだい  わかさ
焼き物〜桜 鯛 の若狭焼き
              ふき
      はじかみと蕗きゃら煮添え
さくらだい
桜鯛 5匹
         しょうが    ふき
はじかみ生姜1本、蕗少々
  に   たけのこわかたけに
煮物〜筍若竹煮
     ふき  わかめ
     蕗、若布添え
たけのこほさき
 筍穂先 の部分3個
ふき
蕗1把、若布と木の芽適量
 あげ    さんさい  てんぷら
揚物〜山菜の天婦羅
           め
     (たらの芽、こごみ、ふきのとう)
おのおの
 各々 2個
  す      やまうど    ほたるいか  すみそ    あ
酢の物〜山独活と蛍烏賊の酢味噌和え
      わかめ
      若布添え
 やまうど      ほたるいか
山独活2本、蛍烏賊25匹
わかめ    すみそ
若布少々、酢味噌200g