野田屋 天ぷら講習会
「天ぷら」の食材別レシピ
穴子の天ぷら
材料 開き穴子・生椎茸・蓮根・獅子唐・その他衣と天露の材料。
下準備 【穴子の下ごしらえ】

穴子は鰻と同様に生態系が不明瞭でありますが、脂肪分が鰻に比べて1/2であるので和食の食材との相性も良く、
淡白でありながら独特な味覚を有します。

@「目打ち」をして穴子を俎板に固定します。
A鰻と同様に、関東の捌き方は背開きなので、頭の後ろから庖丁を入れた後、
  背骨の上に沿って尾の先まで切り開きます。
B内臓を取り除いた後、庖丁を逆さに持ち替えて、背骨の脇を掬うようにして腹骨を切ります。
C骨を上側にして身との間に庖丁を差し入れ、掬い上げるようにして、背骨を尻尾の方に向かって切り外します。
D背鰭の骨等、口に触る箇所は徹底して綺麗に掃除します。
E開いた穴子は塩揉みして水洗いした後、水気を拭き取り長さを半分に切ります。
【野菜の下ごしらえ】

@生椎茸は軸を切り落とし、汚れを拭き取り、笠に飾り切りをします。
A蓮根は皮を剥いた後、8枚の輪切りにして、水に浸して灰汁抜きをした後に水気を拭き取ります。
B獅子唐は揚げた時に弾けないよう切込みを入れます。
衣を作る 容器に冷えた玉水を入れて、薄力粉を加えて軽く混ぜますが、
粉が少し残る程度に止めます。
また別に、食材に打ち粉をして薄力粉を薄く絡めます。
揚げ方 @生椎茸や蓮根を衣に潜らせた後、160℃‐170℃位の油温で食感良く揚げます。
A獅子唐は色鮮やかに揚げる為、素揚げにします。
B油が適温になった頃合を見計らって、穴子を衣に潜らせた後に、鍋の縁から静かに揚げ油に入れます。
C穴子は独特の臭気を持つので、じっくりと揚げる事が必要です。
D油の音と泡が小さくなり食材が表面に浮き出て、且つ食材の触感が固く軽くなり始めたら揚げ頃ではありますが、
  泡の大小は水分が衣から出ている状態を表している為、繊細な注意が必要です。
E揚げ終わったら油を切り、器に和紙を敷いて天ぷらを盛り合  わせ大根卸や生姜卸を付けた後、天露を添えます。